生前整理は難しくない!40歳で生前整理をした筆者が教える、大切にしたい14の秘訣

生前整理は難しくない!40歳で生前整理をした筆者が教える、大切にしたい14の秘訣

この記事を読んでいる方で、40歳を目前にした方、40歳を超えている方はどのくらいいるでしょう。

これは私の経験からですが、40歳を過ぎたら「生前整理」に取り組んでみることをおすすめします。

「生前整理」とは、大きく下記の3つに分類されます。

  1. 家の不要なモノを片付け、必要なモノだけを残す整理
  2. 遺産の整理など相続にかかわる整理
  3. お葬式を滞りなく行うための準備

そして、筆者は1.の家の不要なモノを片付け、老後に必要なモノだけを残す生前整理を40歳のときに行いました

そして母の生前整理を手伝うことで、2.3.も経験しています。

もともと片付けが苦手な私は、正直、この中で1.の生前整理が自分にはもっとも難しく苦労しました

しかし、母の生前整理だけでなく、自分の生前整理も行うことで「こうすれば良かったのか!」というポイントを見つけることができました

  • 生前整理をしなければと思うが、何から取り掛かっていいのかわからない
  • 親の生前整理をしなければならなくなった

そんな方には今回の記事が非常にお役に立てると思っています。

生前整理は、定年を迎えてから行うもの、といったイメージもあるようですが、今や生前整理は高齢者になってからするものとは限りません。

体が思うように動かなくなってからでは遅いのです。

「安心して老後・高齢者時代を迎えるために、40歳を過ぎたら生前整理をやっておくべき」だと思います。

そういう意味で、老前整理とも言い換えられるでしょう。

今回は、筆者が実際に生前整理を行った経験を活かし「片付け苦手な方でも効率的に生前整理をするための秘訣」をお伝えします

【筆者が40歳で生前整理をしたきっかけ】

筆者が40歳で生前整理をした理由

いま筆者は42歳。2年前、40歳になったとき、生前整理をすることにしました。

もともと、

  • 片付けが苦手だった
  • 整理整頓も好きではなかった
  • 家にはモノがあふれていた

そんな自分がなぜそのような決断をしたのか。本文に入る前に少しお話しします。

生前整理のきっかけは「父の遺品整理」

生前整理をしたきっかけは父が亡くなったこと
筆者が生前整理をしようと思った直接のきっかけは、父が亡くなったことです。

正直いって、父は「良い父親」とは呼べない人物でした。

プライドが高く、人に頭を下げること・人の指示を受けることが嫌いでした。

定年の5年ほど前に突然仕事を辞めてきて、家で

  • 熱帯魚
  • パソコン
  • ゲーム
  • DVD

に没頭するようになりました。年金は受け取っていましたが、実家にはお金を一円も入れませんでした。

父が世間からどんどん離れていくにつれ物が増えていった

父は、目に見えて世間ズレしていき、何か気に入らないことがあれば怒鳴り散らしていました。

しかし私は、父からはある意味怖がられていて、避けられていました。

結局、ほぼ仲違いした状態のまま、約2年半前、父は突然亡くなってしまいました。

そして父の部屋を見て、部屋を埋め尽くす趣味のもの、ゴミの多さに衝撃を受けました。

一番物が増え、汚れていたのは私の兄の部屋

しかし、一番物があふれ汚れていたのは、父の部屋ではなく、遥か前に就職し、家を出て行った兄の部屋でした。

こちらが父が亡くなった直後の兄の部屋です。
父の物が溢れていった部屋の様子
ホウキでゴミを隅っこに追いやるように、兄の部屋には父の趣味の品、それ以上のゴミとガラクタが増えていました。

父が亡くなったあと、兄と母と協力し部屋を片付けようと思ったのですが、これが相当苦労しました。

じめじめと湿った陰湿な空気で、壁中にカビが生えており、母親・兄と片付けるのに大変な思いをした記憶があります。

1週間は咳が止まらなくなりました。
父の部屋を片付けた後
父親のモノをある程度整理するのに、仕事を休んで1週間ほどかかりました。そのときは「面倒をかけることしかしない!」と憎くすら思ってしまいました。

「自分の残された家族にはそんな思いをさせたくない」と思った

そんな中、片付けをしながら思ったことは「自分が突然死んだら、残された家族は同じように苦労するだろうか…」ということでした。

うちは代々早逝な家系でした。私の祖父母も、50代で亡くなっています。
筆者の家族構成

幸いにも母と妻のご両親はいまだ元気ですが、「いつか私も…」と考えたとき、

  • 息子・娘には自分が亡くなったあとに苦労をさせたくない
  • 自分が生きていて、充分に動けるうちに身の回りをキレイにしておきたい

と思うようになりました。

生前整理とは

それが、私が40歳で生前整理にとりかかろうと思ったきっかけです。

ポイントを押さえると意外と簡単だった「生前整理」

生前整理は、片付けに慣れていない私にはとんでもない作業のように思われました。

しかし、故人のものを片付けるのはもっと気力を使うことを、父親の件ですでに体験して知っていました

息子に将来苦労をかけないためにも、母親と相談し、母の生前整理と自分の生前整理を一緒に行うことにしたのです

4週間ほどかけて、言い方は悪いですが「明日死んでも大丈夫」というレベルにまで、身の回りを整理しました。

とてもありがたいことに、妻も一緒になって生前整理をしてくれました。

生前整理前後での変化

こちらはクローゼットの写真ですが、このレベルにまで片付けることができました。

生前整理前後での自宅比較

こう見ると、生前整理前の状態はひどいものですね。右の写真でも、まだ物が多いと思っています。

自分自身驚いたのは、最初の2週間を超えると、家が片付いて自分たちの好きなモノに囲まれる生活がワクワクするようになってきたことです。

片付け下手の以前の自分からは考えられないことでした。

生前整理のポイントを我たち夫婦が掴みはじめたのもこのあたりです。

生前整理をしてよかったこと:生前整理のメリット

生前整理をしたことで、良かったと思えることは大きく4つです。

  • 片付けの苦手意識から解放された
  • 老後・ボケた後の心配事が減った
  • 「いま好きなもの」に囲まれて、生活に張りが出た
  • いつ死んでも大丈夫だから、もっと生きようと思えた

片付けの苦手意識から解放された

最初にお話ししたとおり、私は片付けがとても苦手でした。

片付けが苦手だった私には「汚れてきたら片付けないと…」という強迫観念はかなりしんどいものでした。

身の回りを整理して改めて、これまでの生活では何かしようとするたび、散らかったものの中から

  • いつも使っているペンはどこだ?
  • メモ帳はどこだ?ノートは?
  • あの服はどこにしまったっけ?

といって探し回ることに時間をかけていたことに気づきました。

そういった無駄な時間や、片付けの苦手意識から解放されただけでも、しっかり生前整理に取り組んだ意味はあったと感じます。

老後・ボケた後の心配事が減った

「ボケたらどうしよう」これは、祖父母がボケてしまった姿を間近で見てきた私からすると、とても深刻な問題でした。

  • 物の場所がわからなくなったら?
  • 寝たきりになってしまったら?

家・部屋にある物を厳選し、減らすことで、これらの心配が少なくなりました。

「いま好きなもの」に囲まれ、生活に張りが出た

生前整理のメリット

記事の中でくわしくお話ししますが、生前整理では

  • いま自分が関心・興味があるもの
  • いまの自分に必要なもの

を重視すべきだと思っています。

自分の周りを好きなもの・興味のあるものだけに囲まれた暮らしは、心にもゆとりができ、生活に張りがでます。

もちろん、新しいものを入れないわけではありません。

私が、生前整理をした後で始めた趣味にサックスがあります。

そのときも「不要なものは家に置かない」という想いを持って購入したおかげで、今でも飽きずに続けられていると思っています。

「いつ死んでも大丈夫だから、もっと生きよう」と思えた

当然ですが、生前整理をしたからといって、すぐに亡くなるわけではありません。

早逝の家系だからといって、妻にも子どもたちにも、もちろん親にもしてあげたいことはまだ沢山あります。

しかし「いつ死んでも大丈夫なように」整理をすることで、かえって、もっと生きようと前向きに思うことができました

生前整理をするということは

  • 自分のことはできる限り最後まで責任をもつという覚悟を持つ
  • 身の回りを整理し、してあげたいこと・したいことだけに集中する

という行動でもあると思っています。

体が衰える前に生前整理をするのがおすすめ

体が衰えてからでは、生前整理も片付けも、満足に行うことができなくなってしまいます

私たちと同じように、今まさに

  • 生前整理をしたい
  • 親の生前整理をしなければならない

という方に向けて、その手順と記録を公開することで力になりたいと思っています。

生前整理に、早すぎるということはありません。

以降の生活を好きなものに囲まれ、気楽に暮らすためにもぜひ、取り組んでみてください。

生前整理とは

生前整理とは、そもそも何でしょうか。

具体的には「生きている間に、不要なものを処分し、快適な余生を送るための整理」と考えてもらえばよいと思います。

財産や家など、もろもろを誰に譲るのか・お墓はどうするのかといったことも生前整理には含まれます。

「遺品整理での不要なトラブルを避けるためのもの」ともいえるでしょう。

裕福な家庭ほど、遺品整理で「思い出」と「お金」のせめぎあいで揉めることがあるという話を聞きます。

「自分の大切にしていたものを巡って、子どもが争うのは想像したくない!」といって、生前整理を依頼する方も増えているようです。

残念ながら私にはそこまでの遺産は残せませんが

  • 「子供たちに将来、面倒をかけたくない」
  • 「自分が生きているうちに自分のことはカタをつけておきたい」


といった気持ちは変わりません。

生前整理の柱は3つ

冒頭でお話ししたように、生前整理の柱は3つです。

  • 家の不要なモノを片付け、必要なモノだけを残す整理
  • 遺産の整理など相続にかかわる整理
  • お葬式を滞りなく行うための準備

実際、生前整理をしてみると、片付けの割合が非常に多いと感じています。

そのため、生前整理はまず「家の片付け」から取り掛かることをおすすめします。この記事でも、その点について集中してお話ししたいと思います。

お葬式の準備は「生前整理」と言われても抵抗があり、なかなか取り掛かれない方もいると思います。

その一方、「片付け」であれば、抵抗なく実践することができるでしょう。

カンタンにできる生前整理・片付けの実践方法を解説!

では、筆者が生前整理でどのような片付けを行ったのか。実際の経験から「こうすればうまくいく!」と考えているポイントを順にお話したいと思います。

必要な心構え:物が減らないと片付かない

物が減らないと家は片付かない

まず覚えておいてほしいのは、整理整頓と片付けの違いです。

私は、整理整頓と、片付けは根本の意味から違うと思っています。

  • 収納術
  • キレイに見せる配置方法


は整理整頓に入りますが、生前整理で大切なのは「片付け」です。

整理整頓と片付けの違い

生前整理では、右の状態=物が厳選され「必要なものだけ」が残された状態を目指すことをおすすめします。

  • ちょっと気を抜くとすぐにモノが散らかってくる
  • 片付けをしたのに、目に見える場所にモノが溢れている

という状態に当てはまっていたら、あなたの家・部屋にはまだモノが多すぎます。

配置・しまう場所を変えているだけで、パズルのように動かしているだけに過ぎません。

配置する場所を変えるだけでは片付かない

これでは、少し経つと物が溢れてきてしまい、いつまでも、整理整頓をし続けなければならなくなります。

「物を厳選し、減らさないと、生前整理はできない」と覚えておきましょう。

「うまくいく片付け」の決めごとは4つ

まず、生前整理を無理なく、継続するために押さえておいてほしい「片付けのポイント」をお話ししましょう。以下の4つです。

  • 1日30分以上は片付けをしないこと
  • 1日にやる場所を決めること
  • 毎日は同じ場所を片付けない(週1~2程度のローテーション)
  • 手放し方をその場で決める

それぞれ、詳しくお話ししていきます。

1日30分以上は片付けをしない

これは、片付けが苦手だった自分が、色々な片付けに関する本を読み、妻と相談して最初に決めたことです。

  • 30分であれば、苦手な片付けでも続けられる
  • 「今日は忙しい」を言い訳にせずに片付けを習慣化できる


といった理由からです。

スマホなどのアラームをセットし、30分経ったらたとえ途中でもバシッと手を置きましょう。

こんな私でもこれで片付けを継続することが出来たのですから、「片付けベタ」を自認する方にも有効な方法だと思います。

1日にやる場所を決める

上記、30分に区切ると同様の考え方ですが、だらだらと片付けをしないことが長続きするコツです。たとえば、

  • 今日はクローゼットの中
  • 今日はタンスの●段目


と決めたら、そこ以外は手をつけないことをおすすめします。

毎日同じ場所は片付けをしない:週1~2程度のローテーションがベスト

同じ場所を、2日連続や、一週間に何度も片付けをしないようにしましょう。

片付けとは

  • これは自分(たち)にとって必要か
  • 使うか、使わないか

を判断する作業といっても良いものです。

ある物を「手放すかどうか」で迷ってしまった場合、2日連続で取り掛かってもそう簡単に決心できません。

しかし一週間経って同じ場所にとりかかると、意外にも心が決まることが多いものです。

Beforeの写真をこまめに撮っておく

片付ける前の写真を撮っておく

スマホのカメラでかまいません。片付ける前のスペースの写真(特に収納や引き出し)を撮っておきましょう。

自分ではあまり進んでいる実感はなくても、写真を見返すと「実はこんなに片付いていた!」ということも多かったのです。

これは、片付けのモチベーションアップにつながります。

手放し方はその場で決める

モノを手放す方法は「手放す!」と決めたとき、その場で決定しましょう。

どう手放すかをその場で決定することが、踏ん切りをつける意味でも有効だと思っています。

それぞれ、専用の段ボールや袋を用意し、仕分けていきましょう。

物を「手放す方法」は4通り

物を手放す4通りの方法

私が、「家には置かない」と判断したものを手放した方法は4通りありました。

  1. 買い取りを依頼
  2. 処分する(捨てる)
  3. 人に譲る
  4. 被災地、発展途上国に送る

(1)買い取りを依頼する

手放す方法のひとつが、買い取りを依頼することです。

私が生前整理をした結果、こちらに分類したものが結果的に一番多くなりました。

家電や衣服など、ひとつの業者にまとめて買い取ってもらえたため、一度に処分できたのが大きかったです。

また「手放す」と決めたものでも、やはり最初はもったいない、という気持ちが捨てきれませんでした。

しかし「使わないものをお金に変える」「そのお金を有効に使おう」という気持ちが自分の背中を押してくれたように思います。

(2)処分する(捨てる)

明らかなゴミと呼べるもの、買い取りも難しかったものは迷わず処分しました。

面白いことに、生前整理をした中で、処分するに分類したものは明らかなゴミを除けば「被災地・発展途上国に送ったもの」の次に少なくなりました。

「意外と、モノには貰い手があるものだな」と実感した経験です。

(3)友人・知人に譲る

趣味のもの(古いカメラ)や一部の衣服、食器などは、友人に欲しいという方がいたので譲ることにしました。

あなたの友人で共通の趣味・嗜好を持っている方がいれば、積極的に相談してみましょう。

  • 今はどこにも売っていないもの
  • 稀少価値のあるもの

で、それを理解できる方ならとても喜ばれます。

不用品を押し付けることのないように「もし欲しければでいいんだけど…」と聞いてくださいね。

また、市区町村ホームページなどの「譲ります・譲ってください」という掲載サービスを活用するのもひとつです。

(4)被災地・発展途上国に送る

実際に発展途上国に送ったものは以下のようなものたちです。

  • 購入したが一度も使っていない毛布
  • 懐中電灯
  • 新品の文房具(鉛筆・消しゴム)

そのときは、海外に拠点がある国内の支援団体を通じて物資を送りました。

ちなみに、被災地に不用品が溢れてかえって処理に困る、といった話もあります。

しかし私自身、東北震災の際には茨城の北部におり、被災しています。1か月以上、ガス・水道が通らない生活を送りました。その際に、物資自体は非常に助かりました。

とはいえ、不要だからとあれもこれも送ることは避けてください。

  • 送り先に本当に必要か見直す
  • 迷ったら支援団体に必要性があるものか確認する

といったことをしましょう。

「どんなものを手放すべきか」の考え方

次に、生前整理でどんなものを手放すべきか、考え方をお伝えします。

下記に該当するものがあれば、手放すべきと判断しても良いでしょう。

  • 使っていないもの
  • これからも使わないもの
  • 壊れたもの
  • 高価だったけど使わないもの
  • いただきもので気に入らないもの
  • 邪魔になっているもの
  • 誰かに譲ろうと思ったがタイミングを逃したもの

改めてお伝えしますが、手放すと決めたら行き先(=手放す方法)を決めて、分別する袋や箱に入れて完結するまで行うこと

「これは捨てよう」と思っても、家の中に放置してしまうとまた場所を取り、気づかないうちに「なあなあ」で残り続けることになってしまいます。

手放すと決めたら、その日まで家の外か、家族の目に触れないところに置いておきましょう。

手放すか・手放さないかで迷ったときの判断基準は「使う・使わない」

では、迷ったらどうすべきなのか。筆者が実践したのは以下の2つの考え方ではっきり振り分けることです。

  • 使う
  • 使わない

私は、たとえ高価なもので多少気が引けても、使わないのであれば手放すという決意をしました

たとえば、もらいものの高価なゴルフクラブ一式。

知人の男性から、ほとんど使っていないものをいただいたものの、私には、ゴルフは肌に合いませんでした。

おそらく合計で数十万はするだろう品物だったので、なかなか手放せずに大切に取ってありましたが、生前整理の機会に思い切って手放すことにしました。

その男性に、お礼と共に相談をすると「捨てちゃってもいいよ!」との返事。

結果、また別のゴルフにはまりたての友人に譲ることになりました。

また、使ってあげることで物は価値を取り戻します。

「使おう!」と決めたら、絶対に取っておかないで、いま使っているものとすぐ入れ替えることです。そしていま使っているものを手放すことを徹底しました。

そうしないと、手放せないまま家に物が増えていくからです。

チーム競技のスタメンと同じです。「同じ品物(ポジション)は家に2つは置かない」と考えましょう。

同じ種類の物は2つ以上持たない

生前整理ならではの注意点とポイントを解説

ここまでは、生前整理を行う中で私が気づいた「片付け」のポイントといっても良いものです。

たとえ生前整理でなくても「家の中を片付けたい!」という方には有効だと思います。

ここからは、生前整理ならではの注意点・ポイントを解説していきましょう。

気になるものを、下記から選んで読んでもらってもかまいません。

  • 今自分が関心があるものを中心に残す
  • 使わない中に「思い出が詰まった品があれば選定する」
  • 思い出の品は「ミカン箱」におさまる程度がおすすめ
  • 「何かに使えるかも…」は徹底的に捨てる
  • 物を覚えられるくらいまで少なくする
  • 共通の思い出がある場合は管理する人を決める
  • 夫婦間の生前整理には口出ししない

(1)今自分が関心・興味があるものを中心に残す

今あなたには、どのような趣味や関心があるでしょうか。

  • 音楽や映画
  • 旅行
  • 料理
  • 読書
  • スポーツ

人は、好みや考え方、嗜好によって持つものが変わります。

そしてこれらは、時が経つと共に移り変わるものです。

結果、あれもこれも、自分の好きなことだから手元に置いておきたい!という方も多いでしょう。

しかし「今一番自分が関心があるものは何か?」と問いかけ、その1つを集中して残すようにしましょう。

かつて興味があったものでも、今関心が薄まっていればほぼ使っていないと思います。

「使わない」のであれば、生前整理で手放す対象として考えます。

  • 今愛着があるもの
  • 今関心があるもの
  • これから取り組もうと思っているもの

だけを厳選し、手元に置いていくことをおすすめします。

もちろん、過去に関心・興味があったものには大切な思い出となっているものも含まれるでしょう。

その場合は次のポイントを見て整理してみましょう。

(2)使わない中で「思い出が詰まった品」があれば選定する

思い出が詰まったものを選定する

生前整理の対象となるものの中には「思い出」が詰まったものもあるでしょう。

使う・使わないでは割り切れないこともあると思います。その場合、以下の考え方をおすすめします。

思い出の詰まった品の選び方

使う思い出の品:残す・これからも大切にする

今使っている品で、思い出が詰まったものならば、あなたにとって大切な物です。

ぜひ大切にとっておいて、積極的に使いましょう。

使わない思い出の品:思い出と相談し、残すかどうか決める

思い出の品で今使っていないものは、検討する必要があります。

  • これからも手元に置いておきたいか
  • 今の自分にとって大切な思い出か

を問いかけて、手放すか残すかを決めましょう。

思い出の品を際限なくとっておいて物が溢れる、ということにならないように、次の章もぜひ読んでください。

(3)思い出の品はミカン箱におさまる程度がおすすめ

思い出の物はみかん箱サイズに収めるのがおすすめ

子供の頃や若い頃の思い出が詰まった品は、できることなら手元に置いておきたいと思います。

しかし、すべてを手元に置いておくわけにもいきませんよね。

私の経験上、「思い出の品はミカン箱程度に収まるのがベスト」と思っています。

実際、生前整理にあたって思い出を見つめなおし、いまの自分・これからの自分に必要なものを整理した結果、ミカン箱(実際はワイン箱にしまっていますが)に収まる量になりました。

また、基準を決めておくことで、残す物をよりしっかり選ぶことができます。

本当に大切な思い出は大きさによらず手元に置いておく

ミカン箱サイズに収まらないからといって、必ず捨てなければいけないことはありません。

実際、筆者は以下の思い出の品を残しておきました。

  • 中学から20年打ち込んだ水泳のトロフィー(高校時代)
  • 息子から贈られた誕生日プレゼント(似顔絵の額縁)

場所を取るのは事実ですが、お墓にも一緒に入れてほしい、と思える大切なものだからです。

(4)「何かに使えるかも…」は徹底的に捨てる

「捨てよう」と思っていても、「何かに使えるかも…」そう思って取っておいたけど、結局何も使わないものが我が家には溢れていました。

  • 引き出物の木箱(桐製なのでちょっと良く見える)
  • おしゃれな包装紙
  • 使わなくなった電源コード
  • 少し欠けた食器
  • 着なくなった服
  • 空き缶
  • リメイクしようと取っておいた生地

などです。

振り返ると、これまで何かに使えるかも…と思った中で、実際活躍したものはほとんどありません。

  • 生前整理の壁になるもの
  • 想像以上に部屋・家のスペースを取っている

といったものは、この「いつか何かに使えるかもしれない…」といった物たちです。

覚悟を決めてお別れしましょう。私はこの段階で、家の中がとてもすっきりした手応えを感じました。

(5)物を覚えられるくらいまで少なくする

そして生前整理において、筆者が実感した注意点は「物は覚えられるくらい少なくする」ということでした。

たとえば、家族に何かを頼むときでも

  • 「タンスの●●段目にある●●を持ってきて」
  • 「●●を処分しておいて欲しい」

と頼めるからです。

いつかもし、寝たきりになってしまっても困ることがありません。

下記は筆者が生前整理をしたときに、1階にある物を書き出しておいたものです。

1階の間取りと置いてある物の記録

これくらい物が減らされ、整理されていると、

  • 体力が衰えた状態でも取り出しやすい
  • どこに置いたかな…と記憶があいまいで迷うこともなくなる

と思いませんか。

(6)共有の思い出がある場合は管理する人を決める

思い出として残すかどうか迷うものの中には、あなただけの思い出でないものがあったりするでしょう。

たとえば、

  • ご主人や奥さんとの思い出の品
  • お子さんとの思い出の品
  • 両親との思い出の品
  • 友人との思い出の品

など。

共有する思い出の品をどう扱うかのおすすめは「共有する人と自分、どちらが管理するかを決める」ことです。必要に応じて相談して決めてください。

たとえば、上に書いた息子からの誕生日プレゼントなども、厳密には共通の思い出といえますが、これは、息子に相談するまでもなく決まりました。

まあ、親に贈った似顔絵を、自分の思い出として手元に置いておく発想はそうそうないですよね。

軽く「どこに置いておく?」と聞いてみても「父さん持っておいてよ!」と笑い飛ばされました。

(7)夫婦間の生前整理には口出ししない

生前整理にあたって、妻も自分に必要なものを残す「生前整理」に同意してくれたことは、非常にありがたいことでした。

それにあたり、二人で決めたことがあります。

「夫婦間の持ち物については口出ししないこと」です。

夫婦であっても、私たちのように、同時に生前整理をするとは限らないと思います。

そんなとき、

  • 夫の物が気になる
  • 私が整理しているのに夫が片付けてくれない
  • 妻が「そんなもの捨てなさいよ!」と言ってくる

などがあると生前整理もスムーズに進みません。

ここまで「生前整理の考え方」でご紹介してきたように

  • 自分にとって必要かそうでないか
  • 自分にとって大切なものか


を判断するのは、最終的には自分の体験・経験が大きく影響します。

それを、夫婦とはいえ他人が決めつけるのはトラブルのもとです。

どうしても、相手の物を片付けてほしいなら、やはり「一緒に生前整理をすること」をおすすめします。

男女では趣味が違う・理解できないことも多い

やはり、生前整理を通して男女は別の生き物だな、と思わされることが何度かありました。

趣味も、男女で異なることが多いものです。

上記お話ししたように、生前整理では「いま自分が関心のあるものだけを残す」ことを徹底した方が良いです。相手にもそれを提案してみましょう。

そうすると、家にある趣味のものが順調に整理されていくと思います。

最近、ご主人の趣味のものを奥さんが率先して捨てて、話題になったテレビ番組を見て私たちも「危なかったね」と笑ったものです。

生前整理で実際に手放したもの24選を紹介

最後に、自分と妻の生前整理で「実際に手放したもの」をセレクトし、写真つきでご紹介します。

手放した物の中には、思い出が詰まったものも当然あります。

自分たちの場合は、記念に写真を撮ることでその物とのお別れをすることにしました。ぜひ、あなたが生前整理を行う際の参考にしていただけたら幸いです。

どのように手放したかも、合わせてお伝えします。

(1)スパゲッティ皿のセット:買い取りを依頼

スパゲッティ皿のセット

20年ほど前にいただいたスパゲッティ用皿のセット。

一度も使わず、キッチン収納の奥にしまいこんだままホコリをかぶってしまっていました。

使うことも検討しましたが、枚数が多いこと、飾り部分がすぐに欠けそうになっていて、使い勝手が悪いと思ったので手放すことにしました。

(2)コーヒーのドリップセット:処分(捨てる)

コーヒーのドリップセット

これも、いただき物のドリップコーヒーセット。10年ほど前にいただいたもので一度も使っていませんでした。

現在、うちではコーヒーメーカーを使っているので、処分することにしました。

上で書いたところの「スタメン」にはならなかった品物です。

(3)タジン鍋:買い取りを依頼

タジン鍋

こちらも上のドリップコーヒーメーカーと同様、10年ほど前のいただき物です。

普段使いの収納にしまうのには意外に場所を取って邪魔なので、使わずにとってありました。

これからも使う予定がないので、手放すことを即決しました。

(4)大学の同窓会の灰皿:処分(捨てる)

大学の同窓会の灰皿

大学の卒業記念品としてもらったものです。

こちらも、収納の奥にしまってあって存在を忘れていました。

これに関しては買い取り手も期待できず、欲しがる方もいないので捨てる処分でお別れしました。

(5)和服用タンス:買い取りを依頼

和服用タンス

20年ほど前に購入した和服用のタンスです。

我が家では和服を着る人がいなくなり、家族のお葬式でも和服を着る予定がない(家族葬にする)こと、また洋服ダンスとしては使い勝手がよくないので、手放すことにしました。

(6)ラジカセ:処分(捨てる)

ラジカセ

10年ほど前に購入したラジカセ。ピーク時は月1回くらいの頻度で使っていました。

DVDも再生できる機能がついており、当時は出先でDVDを観るために買ったのですが、今では大半のホテルにDVD等再生機能がついていますし、圧倒的にかさばることから処分を決めました。

(7)DVD HDDレコーダー:買い取りを依頼

DVD HDDレコーダー

10年ほど前に購入したDVD HDDレコーダー。

3年ほど前まで、毎日使っていましたが、Blue-Ray HDD レコーダを購入したため、スタメン入れ替えで手放すことを決定。

(8)TVスピーカー:買い取りを依頼

TVスピーカー

5年前、コストコでセール品だったものを購入。

いざ使ってみると静電気で埃がたまりやすく、テレビの前に長い横棒が横たわっているので、掃除がしにくく不便でした。

音は若干よくなったように感じるものの、普段テレビや映画を観るのには必要とは思えず、手放すことにしました。

以下は妻の持ち物になります。

(9)卓上電磁調理器:処分(捨てる)

卓上電磁調理器

約20年前、妻が一人暮らしをしていた時に購入したものです。

  • 土鍋が使えない
  • 他の電化製品と一緒に使うと電源が落ちてしまう

といったことから、不便に感じるようになりました。

また、カセットコンロ・ホットプレートがあるため、必要性がなくなり、スタメン落ちで処分しました。

(10)スカパーアンテナ:処分(捨てる)

スカパーアンテナ

10年ほど前、スカパー加入時に購入したものです。

契約していたコースがなくなってしま ったのと、現在の家に引っ越した時、

  • アンテナをつけるところがない
  • つけるにも費用負担の多い工事になる

といった理由で使用を断念。

なんとなく家に置いてあったのですが、生前整理の機会に手放しました。

(11)ハンドミキサー:買い取りを依頼

ハンドミキサー

15年前に購入したハンドミキサー。

あると便利な一方で「キッチンにハンドミキサーをすぐ使える置き場所がない」という理由から、食器棚に収納していました。

一旦収納してしまうと出すのがおっくうになり、年に2 回ほどしか使わなくなってしまったため、手放すことにしました。

(12)フォンデュ鍋:知人に譲る

フォンデュ鍋

5年前、友人からプレゼントしてもらったフォンデュ鍋。

子どもが小さい頃は、家族4人の食卓で大活躍したのですが、子どもの成長とともに、家族の食べる量とスピードに小さな鍋が追いつかず、使えなくなってしまいました。

(13)台湾茶器:買い取りを依頼

台湾茶器

台湾旅行に行ったときに、旅の思い出として購入したものです。

中国茶もあわせて購入し、何度か食後にお茶を楽しんでいたものの、だんだん飽きてしまいました。

子どもが産まれてからは1回も使わずじまいでした。

(14)カクテルシェイカーセット:知人に譲る

カクテルシェイカーセット

閉店セールで驚くほど安く売っていたので、遊び気分で購入。

しかし色々なカクテルを作るには、たくさんの種類のお酒を用意しないといけないこと、やはり自分の場合、カクテルはバーで飲むのが一番美味しいと実感し、あきらめました。

まだ新しかったので、カクテル作りにはまりはじめた友人に譲りました。

(15)ソーサーシャンパングラス一式:処分(捨てる)

ソーサーシャンパングラス

こちらも、カクテルセットと同様、閉店セールで驚くほど安く売っていたので、衝動買い。

しかし、もともとソーサー型よりフルート型のカクテルグラスの方が好きなため、使用する機会はほとんどありませんでした。

(16)グリルピザプレート:買い取りを依頼

グリルピザプレート

「魚焼きグリルで簡単にピザが焼ける!」という箱のパッケージにつられ、4年前に購入したものです。

しかし、妻いわく「いつもの夕食でピザを作るという余裕がなかった」とのことで、一度も使用しませんでした。

(17)収納カゴ:処分(捨てる)

収納カゴ

6年ほど前にIKEAで購入した収納カゴです。棚と組み合わせて売られていたもので、子供のおもちゃ入れにと、棚と一緒に購入しました。

しかし引っ越し後、棚を設置する場所がなかったため、棚を処分した結果、収納カゴの使い道もなくなってしまいました。

(18)セイロ:知人に譲る

セイロ

台湾旅行に行ったときに購入したセイロ。

夫婦2人にはちょうどいいサイズでしたが、フォンデュ鍋と同様、子どもが生まれ成長するにつれ、家族4人で使うには小さくなってしまいました。

また、セイロのにおいが子どもの苦手なにおいだと分かり、それ以来使わなくなりました。

(19)ノルディックウォーキングのポール:知人に譲る

ノルディックウォーキングのポール

健康維持と、ウォーキングよりカロリーが消費できると3年前に購入しました。

しかし大きな公園でなければ、ポールをもって歩いていると不自然に見られます。

一人で使うには、ちょっと勇気がいったので、使用しなくなりました。

(20)ジュニアシート:知人に譲る

ジュニアシート

帰省した時に使えるように、実家用として2台目を購入したジュニアシートです。

実家で保管していたのですが、年齢的にもうジュニアシートなしで乗車できるようになり、不要になりました。

(21)ベビーカー:処分(捨てる)

ベビーカー

年齢的にベビーカーに乗らなくなってからも、幼稚園までは

  • 歩くことをぐずったりしたとき
  • 体調が悪いつき

に使えるかもと思い、残していました。

しかし子供も小学生になり、使う機会がないままになってしまいました。 「何かに使えるかもしれない→結局使わなかった」の事例といえますね。

(22)ぬいぐるみ:処分(捨てる)※ぬいぐるみ供養

ぬいぐるみ

6年~8年ほど前に購入したものと、プレゼントでもらったぬいぐるみです。

このうち多くがいただき物なので、なかなか処分が決断できずにいました。

しかし、子どももぬいぐるみで遊ぶようなタイプでなく、収納かごに押し込んだままなので、生前整理のタイミングで処分することにしました。

長く家にあったぬいぐるみなので、妻の希望もあり、ぬいぐるみ供養をお願いしました。

(23)子供用ピアノ:処分(捨てる)

子供用ピアノ

子ども(娘)のクリスマスプレゼント用として購入したものです。

とても気に入って使用していたのですが、現在、ピアノを習い始め、グランドピアノを購入したので、も う出番がなくなっていました。

(24)プリキュア/アンパンマンのおもちゃ:処分(捨てる)

プリキュア/アンパンマンのおもちゃ

2年前~7年ほど前に、妻の両親から誕生日やクリスマス、お正月などのイベントでプレゼントされたものです。

子どもが小学生になると、急激にアンパンマン、プリキュアに興味がなくなり、遊ばなくなっていったため収納の中で眠っていました。

さいごに

長文になりましたが、今回、自身の経験を踏まえ

  • 生前整理をスムーズに行うためのポイント
  • 生前整理で迷わないものの選び方

を実体験とともにお話ししました。

生前整理を検討している方に、少しでも参考となればうれしいです。

こうしてまとめてみると、私の家・部屋には本当に物が多かったのだな、と改めて気づかされます。

それと比べると、今の生活は肩肘はることもなく、気楽な毎日です。

仕事から帰ってきて、子どもたちと整理されたリビングでゴロゴロするのはとてもリラックスできます。

「親の生前整理をしなければいけない!」という方にとっても重要なポイントは同じです。

ぜひこの記事の内容を伝えて、毎日少しずつでも生前整理を進めてもらってくださいね。

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